「女教師 有莉佳編」(1.願望)

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 私は,とある学校で教師をしている。
 年齢23歳。独身。月野有莉佳。
 もの静かで,おっとりとしていて,エッチな話には興味がなく,真面目な教師。
 それが,周囲が思っている私の姿だった。

「月野先生,お酒が入った今日のような日には,帰宅途中に声なんかかけられても,絶対に相手を
してはいけませんよ。男はすぐ勘違いしますから。それでなくとも,月野先生みたいな方は,言葉
巧みに騙されてどこかに連れ込まれやすいんですから」
「ふふふ,大丈夫ですよ。私もそこまで馬鹿じゃありませんから」
 酒の席で,お開きの時間も近くなると,必ず教頭先生が忠告に来る。
「いやいや,失礼しました。そういうことじゃなくてですね……月野先生みたいな人は…何と言い
ますか…男から見て……」
 言い淀んだ教頭先生を揶揄するように,同僚の先輩教師が割って入ってくる。
「有莉佳ちゃんって,色っぽいって言いたいんですよね,教頭先生? ホント,細身なのに,羨ま
しいくらいエッチな体つきしてるのよねー。それでいて,このおっとりした品のよい性格…これで
恋愛ゴトに興味がなくて彼氏が一人もいないだなんて,ホント,罪作りですよね。教頭先生もそう
思いますよね? やっぱり男の人って,有莉佳ちゃんみたいな,守って上げたくなるようなタイプ
が好きなんでしょう?」
「い,いや…私は…そこまでは,まあ…じゃ,月野先生…」
「あ,はい,教頭先生…ご忠告,ありがとうございます」
 酒乱気味の勢いに押され,タジタジとなった教頭先生が席を立つ。
 その背に,ふふふと笑いながら先輩が最後の言葉を投げかける。
「心配されなくても大丈夫ですよ,教頭先生。月野先生はおっとりしてますけど,男なんかに声か
けられても関心を示すような人じゃありませんから」
 私は,否定も肯定もせず,ただ黙って笑っていた。

 でも……本当は違う。
 周囲がイメージしている私の姿…それは,確かに私の一面なのだが,それは私のすべてではない。

 本当の私には,人に言えない願望があった。
 誰よりも強く,変質的で,それ故に決して誰にも話をすることが出来ない異常な欲望。
……男の人に,無理矢理犯されたい……
 それが,私の満たされることのない願望だった。
 力ずくで押さえつけられ,体中をイヤらしく弄ばれたい…
 四つん這いという恥ずかしい恰好をとらされ,ヒップを掴まれて力強く犯されたい…
 そして,絶頂の白い精液を体内に注ぎ込まれて,欲望の限りを尽くされたい……
……あぁ……もう…堪らない…っ……
 夜,寝る前のベッドで,そんな想像に耽るとき,私の息は自然と上がり体が火照った。
 想像するだけで,何ものにも代え難い快感が脳を痺れさせた。
 それは,教師としては,まったく相応しくない願望に違いない。
 自己嫌悪に,考えるのを止めようと思ったことは何度もある。
 でも,止められなかった。
『そら,感じてるじゃねぇか。もっと乳首を舐められたいんだろ?』
 想像に合わせて,乳首を舌先でされるように転がすと,震えるほどの興奮に身がよじれる。
……凄く…気持ち…いい……
 甘美な陶酔感…
 体だけでなく,そんな興奮に浸り想像を巡らせている脳が,何より一番快楽を感じていた。
 きっと,私はどこかがおかしいんだろうと思う。
……こんなこと……絶対に,誰にも言えない……
 私は自然と,自分の内面を隠そうと,話題というものに対して警戒を強めた。
 小さな言葉の端々で,私の本音を感じ取られてしまわないように。
 内面に渦巻くドロドロとした欲求を,人に知られる訳にはいかなかった。

 だから…酒の席の冗談であったとしても,絶対にそういうエッチな話,たとえ恋愛上の話であっ
ても乗ることなく,興味のない素振りを通すしかなかった。


 今日は,金曜日。
 金曜日は,ある生徒の家に家庭訪問する日だった。
 昨年の担任の話によると,途中から学校にあまり来なくなってしまった男子生徒で,父親と二人
暮らしの生活をしているらしい。
……いったい,何があったのだろう……
 特に,トラブルらしいことも,彼自身の問題になりそうなことも聞いてはいなかった。
 だが,どちらにしろ,このままでは退学になってしまう。
……そうなる前に…私に,できることはないかしら……
 そう思って,家庭訪問を始めてみたのが,つい二月ほど前のこと。
 最初は,顔を見ることもできず,居間で父親と学校の話をするだけだった。
 それでも,今年から私が担任になったのがよい切っ掛けになったのか,何度か訪問していくうち
に,少しずつ学校への抵抗感も薄らいできたらしい。
 だんだんと本人と話が出来るようになり,部屋にも入れてもらえるようにもなった。
……なかなか,大人っぽい感じの子ね……
 西岡夏樹くん…
 初めて顔を見たとき,生徒とはいえ,長身で大人びた顔つきに,少し気後れするところがあった
のを覚えている。
 私は,夏樹くんのお父さんの顔を思い浮かべた。
……お母さん似なのかな?……
 ちょっと失礼なことを考えつつ,どうしてこうなってしまったのか,その経緯を思ってしまう。
 でも,そんなこと事情はいろいろなのだろう。
 今の私がするべき事は,目の前の生徒の心をといて,学校に登校できるようにすること。
 そう心に決め,担任の私とは話が出来るようになったこともあり,これから週一回程度,勉強を
少しずつ教えていくことを約束したのだった。


「今日は,何がいい? 数学をしようか?」
「はい」
 少し鋭い目つきだが,意外と素直に返事を返してくれるようになってきた夏樹くんに,私は少し
有頂天になっていたのかもしれない。
「この文章問題はね,実際に図にしてみると分かり易くなるのよ。やってみる?」
「はい」
 この生徒と,話を出来るようになったことが嬉しい。
 夏樹くんにとって,私は特別になってきたんだ…
 そう思う私の頭の中には,教師という職の使命感しかなかった。
 部屋に二人きり。
 肌をくっつけ合わせるようにして,笑顔で嬉しそうに話をする私のことを,男である夏樹くんが
どう見ていたかなんて考えもしなかった。

 今日の予定も終わり,そろそろ帰る準備をしようとしたとき……
「先生…っ」
「あっ…」
 私は,いきなり押し倒された。
 不意を突かれて,何が起きたのか分からない。
 呆然としている私に,夏樹くんが覆い被さってくる。
「えっ……な,何…っ……夏樹くん…?」
 間近に迫った少し怖い顔の夏樹くん……私は,たじろいだ。
 次の瞬間,何かを言いかけた唇が塞がれる。
「あっ…うぅんむっ!」
 大切な唇を奪われ,反射的にくぐもった悲鳴が漏れた。
 私は,やっと理解した。
……私,夏樹くんにキスされてる!……
 私の唇が,遮二無二なキスを受けている。
 しかし,のしかかってきた大きな体は,私の手首を掴んで床に押しつけ,藻掻いて身動きしよう
とするのを許してくれない。
「先生っ,先生っ」
「ま,待ってっ! 夏樹くんっ,だめっ」
 胸の膨らみが,伸びてきた手に包まれる。
 5本の指先に,丸い乳房が捉えられるのを私は感じた。
「あぁっ! だめっ,そんなことしないでっ!」
 私は必死に顔を振り,何とか重い体から逃れようとする。
 その強い拒絶ぶり……夏樹くんには,想像以上のものがあったらしい。
 驚いたように,哀しむように,しかし激しい感情を隠そうともせずに私の顔を見つめてくる。
「先生っ,俺のこと嫌いなの!? あんなに笑顔を俺に向けて優しくしてくれてたのに!? 俺,
こんなに先生のことが好きなのにっ!」
「な,夏樹……くん…っ!?」
 衝撃的な言葉だった。
 夏樹くんは,私に好意を持っていたんだ…
 でも……
 でも,きっと,夏樹くんのそれは本当の恋愛ではない。
 家の中にこもり続け,優しく包み込んでもらえる相手を求めていたところに,たまたま私が現れ
ただけなのに違いない。
「違うの,そうじゃないの……よく聞いて,夏樹くん……」
 私は,夏樹くんに何とか冷静になってもらいたかった。
 好意と恋愛感情の混同,夏樹くんには分かってもらわなければならない。
「好きとか嫌いとか,そういう事じゃないの。好きか嫌いかと聞かれたら,もちろん好きよ。でも,
それが恋愛だということにはならないの。本当の恋愛というのは,お互いのことをよく分かって,
対等に包み込んでいく関係をつくり上げることなの。ね? 夏樹くん,よく考えて…私は先生で,
貴方は生徒なのよ。違いが大きすぎるわ。貴方は,もっと同じくらいの年齢の女の子たちと知り合
うことが大切で………」
 冷静さを求めようとした私の言葉……それが仇となった。
 突き放されるような気がしたのだろうか。
「そんなのっ,教師だとか生徒だとかって,そんなの関係ないだろっ! 『好き』なら『好き』で
いいじゃないか!」
 激した夏樹くんの唇が,再び私の唇にむしゃぶりついてきた。
「んんううぅんっ!」
 激しいキス。
 逃れようとする私の顔が押さえられ,何かのはけ口を求めるように胸が揉まれる。
 何とか押しのけようと掴んだ夏樹くんの体は……『生徒』ではなく,『男』の体だった。
 抵抗しようとすればするほど,それを上回る力で体が強く抱き締められる。
……あ…ぁ……凄い力……
 私に,逃れようはなかった。
「あぁん…んむむっ!……待って……お願いっ……あむっ…ん」
 苦しさに喘ぐ唇に,夏樹くんの舌が入ってくる。
……そ,そんなっ!……そんなことまでっ!……
 感情を爆発させた夏樹くんには,自分が今何をしているのか分からないのだろう。
 ただ,オスとしての本能のままに,激しい感情を目の前の女にぶつけているのに違いなかった。
……どうすればいいのっ……このままじゃ…私はっ……
 自分も相手も見えなくなった夏樹くんに,ブレーキをかける術が分からない…
 私は迷った。
……あぁっ…夏樹くんの舌がっ……
 唇の中,私の舌が夏樹くんに絡め取られる。
 温かな軟らかい舌は,触手のように私の舌を求め,唾液をすくい啜ろうとする。
 胸を揉んでいた片方の手は,ブラウスをたくし上げて中に入ってこようとしていた。
「うんんっ! むうんんっ!」
 私は,体をよじって抵抗しようとしたがどうにもできない。
 胸がはだけられ……夏樹くんの手で,ブラジャーに包まれた乳房が露わになる。
「あぁ……」
 私は,恥ずかしさと絶望に息を漏らした。
 興奮に強張った夏樹くんの顔……
 夏樹くんの怖いくらいの目が,そこに向けられている。
「先生……凄く綺麗だ…」
「や,やめて……お願い……そんなこと,いや…しないで……」
 次に何をされるかは,もう分かっていた。
 私は,自由になった両手で夏樹くんの顔を引き剥がそうとする。
 しかし,がっちりと体が抱き締められた状態では無理な話だった。
「いや,いや,いやっ……」
 抵抗も虚しく,ブラジャーのカップがずらされる。
 ごくっという唾を呑み込む音,夏樹くんの興奮しきった顔……
 私は見ていられなかった。
 顔を背ける。
「先生…っ……」
「はっ……んっ…んんぅんっ!」
 胸の乳首が,柔らかな唇に含まれたとき,私はビクビクと体を痙攣させた。

「ぁっ…ん……ぅんっ……く,うぅん…っ……」
 チュッ,チュッと乳首を舐め,胸にキスする音が部屋に響く。
 放心状態の私は,もう抵抗もしていなかった。
……生徒に……こんなことされるなんて……
 感情の高ぶりとともに,自然と涙が零れる。
「先生…っ……」
 そのとき,私の顔を見た夏樹くんが,ビクッと体を震わせるのが分かった。
 我に返ったように,不安そうな顔に戻っている。
 私は,夏樹くんに問うた。
「それで……それで…どうしたいの?」
 涙声で問う私に,夏樹くんの動きが止まった。


 しばらくの間,私は夏樹くんの家への訪問が出来なかった。
 最初は,純粋なショック。
 生徒とはいえ,実際に男の人に襲われたという,非日常的なことへのショック。
 でも……
 夜になり,ベッドに入って,頭の中に浮かぶのはあのときのことばかりだった。
 乳首に触れてきたあの唇,温かい舌先。
……あぁ…あの熱い舌が……
 私を逃がすまいと力強く抱き締め,ペロペロと乳首を舐め回した夏樹くんの舌…
 それを思うと,私の体はどうしようもなく熱く火照り始める。
……どうして,こんなに体が熱く……相手は生徒なのよ……
 これは,教師としていけないこと…
 そう思ってみても,秘部からは熱いものがジワジワと滲んでくる。
……夏樹…くん……
 私は思い出していた。
 夏樹くんの熱い眼差し。
 私の胸を見て,ごくっと喉を鳴らして唾を呑み込んだ顔。
 帰りしな,『すみません…』と謝った切なそうな顔。
……夏樹くん……私のことが…好きだったんだ……
 今まで,思わせぶりなことをしてしまっていた後悔が込み上げてくる。
 それは,自分の身に降りかかった災難を嘆く気持ちではなく,想いに応えては上げられない夏樹
くんに対する,哀れみにも似た感情。
 嫌悪や恐怖感など,もう欠片も残ってはいなかった。
……でも…ごめんなさい……先生は…あなたの気持ちに応えるわけにはいかないの……
 教師として,胸に呟く言葉に嘘いつわりはない。
 けれど……応えて上げるわけにはいかないと夏樹くんを哀れみ,決して許されることではないと
自分の立場を考えるほど,私の体の芯ではチロチロとした青白い炎が熱を増していく。
……こんなこと,いけない…いけないことなのに……
 蕩けるような甘さが身を包み,我慢できず,私はベッドの中で胸をはだけた。
 背徳の快感…
 否定する言葉とは裏腹に,体は焦げ付くような熱い疼きに堪えきれなくなっていた。

……この胸が…夏樹くんに……
 私は,自分の胸を見つめる。
 露わになった乳房は熱をもち,その中心で乳首は敏感に硬く膨らんでいた。
 あのとき感じた恐怖とは違う,甘さを含んだ別のものに心臓がドキドキと苦しくなってくる。
 私は,手を胸にかぶせてみた。
 夏樹くんがしたように,手を動かしてみる。
「は…ぁ……」
 凄く気持ちがいい。
 思わず,吐息が漏れた。
 夏樹くん,私の胸を見てどう思ったんだろう。
『先生……凄く綺麗だ……』
 あのときの言葉が甦ってくる。
 胸が熱くて苦しい…
 頭の中は,酒にでも酔ったようにクラクラとしていた。
……私……何だか,変になってる……でも…もう……
 興奮が,我慢できない。
 私は,アソコに手を伸ばした。
……ああ……もうこんなに……
 ショーツの上をなぞる指先に,内側から溢れ滲み出したヌルつきが絡んでくる。
 少し力を込めただけで,くちゅっとした水音が伝わってきた。
「ぁ……ぅっ…」
 熱く火照ったアソコは,指先の軽い愛撫にも敏感に反応してしまう。
……こんなに…っ…凄く敏感になってるなんて……あ…ぁ…気持ちいい……
 私は,自分の体を焦らす愛撫に我慢できずに,指の強い責めを求めた。
「はぁ…ぁううぅっ!……夏樹くんっ!」
 ショーツの中で,えぐるように入ってくる指先…
 私の体は,もう,はしたないほどの濡れようだった。

『先生…俺,先生のことが凄く好きなんだ…』
「だめよ…夏樹くんっ……やめて,いや…」
 私の頭の中……
 服の中に入ってきた夏樹くんの手が体を這い回る。
 必死に抵抗する私の腕は押さえつけられ,服が乱暴に乱されていく。
「そっ,ソコは触らないで…っ…ダメ…お願い…先生を苛めないで…」
『先生…先生のココ…こんなに熱くヌルヌルして……凄く濡れてる……先生,俺に触られて気持ち
よくなっているんだ……』
「違う,違うのっ…先生は,そんなイヤらしい女じゃないの……あぁ…指を奥まで入れないでっ…
いやあぁ,ダメえぇっ」
 乳首が摘まれ,ショーツの中では濡れたアソコが大胆な責めで弄ばれる。
 アソコの中で指がくねり動く度,私は大きく息を吸い込み甲高く短い声を上げた。
『俺が指を動かすだけで,こんなに腰をビクビクさせて…凄く感じているんだね…今度は,体中を
舐めて上げるよ……たくさん感じさせて上げる…』
「はあっ…んっ…ぁぁっ…だ,だめっ…そんなことしないでっ……ああぁっ」
 喘ぐ私の体に,キスの雨。
 首筋に,胸に,太腿に……夏樹くんの顔が貪りつくように埋められ,唇と舌の愛撫に私の頭も体
も狂わされていく。
「あぁ……はぁ…はあ…っ……夏樹くん…許して…お願い……もうイヤっ…んんんっ!」
 太腿から焦らすように,脚の付け根に舌を這わせていた夏樹くんが,ついにソノ中心に顔を埋め
てくる。
『んんうぅっ!』
 ビリビリとした痺れが,腰から背筋に奔り,私は背を弓なりに反り返らせた。
『ああぁっ! こんなの,ダメえぇっ!』
 熱く溢れた泉の中心で,突き込まれた舌が周囲を掻き回してくる。
……あぁ……イク……イッちゃうっ……
 夏樹くんの熱い息…
 軟らかく,温かい舌…
 私は,大きく喘いで声を上げた。

 その日…私は初めて,生徒に犯される想像でイッた。
「夏樹くん……夏樹くん…っ…いやよ…タメなのっ……っあああああーーっ」
「もうダメっ…これ以上は,もうっ…あっ,あんっ…いやっ…ま,またイッちゃうっ…そんなっ…
あ,あっ…いやあああああーーっ」
 想像の中で,夏樹くんは若々しく,何度も何度も私の体を犯し続ける。
 それは,今までにない激しい興奮を呼び起こし,声を上げるほどの絶頂に私を上り詰めさせた。


1.終わり 風俗 デリヘル SMクラブ