「セフィリアの使命V」(ホテル編)
                                ◇トップに戻る◇ 


     周囲を,噴水などを施した一大庭園に仕立て上げ,その中央に高くそびえるホテル。
     重厚な外観のイメージそのままに,贅の限りを尽くしたそのホテルは,1室1室が豪邸の
    ような広いつくりと,完全なプライベート空間として成り立っている。
     そしてこの日,その最上階では,市街地の夜景を一望に見下ろし,3人の男たちが談笑し
    ていた。
     ボルディンと,黒い噂の絶えないながらも強い力を持つといわれる政治家たちだった。

    「・・・まったく,本日は,お忙しいところわざわざおいでいただき,ありがとうございまし
    た。そればかりか,今度の商品についても深い理解と商売への格段のご配慮をいただけるとは,
    感謝の言葉もありません」
     ソファから立ち上がり,深々と頭を下げるボルディンに,2人の男たちが大柄な身体を揺
    すって応える。
    「ははは。まったく,お前は話が上手い男だな。しかし,まあ,善良な市民のために働くのが,
    我々の仕事なのでな。気にせんでよい。それより,これからはよろしく頼むぞ」
    「無論でございます。おふた方のお力添えで,手広く商売ができるのです。売り上げの中から
    十分なお礼はさせていただく所存でございます」
     最近,力を急激に伸ばしてきたボルディンの財力は,2人の政治家たちにとっても魅力ある
    ものだった。それが,ちょっと商売をし易くしてやるだけで,礼として金をよこすと言って
    きたのだ。ボルディンが,ざっと試算した金額は,並大抵のものではなかった。
    「しかし,それだけではないのだろう? ん?」
     政治家の1人,サラザールが好色そうな笑みを浮かべる。
     金と権力にものをいわせて,美女をモノにするのが何より楽しみな2人の男たちは,ボル
    ディンのいう「商売」の副産物にも目を付けていた。
    「これはこれは。見抜かれておりましたな。お楽しみは,後にと思っておりましたが。では,
    センセイ方には,商品の披露といきましょう。十分に,ご満足いただけると思いますが」
     ボルディンが,部下に合図をする。
     すべては,ボルディンの計画通りにことは進んでいた。

    「おぉぅ・・・」
     ボルディンの部下に連れられ,1人の美女が姿を現すと,2人の客は一様に感嘆の声を漏
    らした。
     女は後ろ手に縛られ,身につけているのは純白の下着だけという姿だった。
     光沢のある,上品なデザインのブラジャーとパンティには,可憐なレースがあしらわれ,
    女の美しさを際立たせている。
     魅力的な胸の膨らみ。無駄のない腰のくびれ。細く長い脚。細っそりした印象を与えなが
    らも,豊かな色気を醸しだしている腰つき。
     しかし,それにも増して,男たちの目が奪われたのは,その美しくも妖しい表情だった。
     切れ長の目はしっとりと潤みを帯び,瑞々しい唇からは,熱い息がそこはかとなく漏れて
    いる。
     胸の膨らみが,何かを求めるように,大きく上下しているのがわかる。
     清楚な美人といった顔が,ただそれだけで,強烈に男をそそり誘ってやまない色香を振り
    まいていた。
     女が,ソファに座る男たちの周囲を1周する間,男たちはその全身を存分に鑑賞する。
     うっすらとした香りまでが漂ってくるようだった。
     極上の美貌を持つ女・・・セフィリアは,男たちに見られながら,全身を流れる媚薬の痺
    れと,湧き起こる熱い疼きを必死に堪えていた。

     策謀家で鳴らす政治家,ドートンが嘆息する。
    「これは何と・・・凄い美人だな。一体,どうしたのかね?」
    「気に入っていただけましたかな。では,私の商品のご披露といきましょうか・・」
     縛った手首を引っ張られ,ボルディンの膝の上に座らされたセフィリアは,すぐにその柔
    らかな胸を揉まれ始める。
    「うっ・・やめ・・っ・・んっ・・」
     身を『く』の字に曲げくねらせて,胸を揉む手から逃れようとするものの,後ろ手に縛ら
    れていては身動きもままならない。
     媚薬が回った身体には,ただそれだけの男の愛撫にも狂おしい欲求が込み上げてくる。
     セフィリアは,自分の身体が,意思とは関係なく再び熱く火照り始めるのを感じていた。
    「はっ・・はぁっ・・んっ・・・はあっ・・」
     次第に,熱い吐息に小さな喘ぎ声が混じり始め,男たちの耳を刺激する。
     指先で,セフィリアの胸の頂点を掻くように刺激しながら,ボルディンは,何事もないか
    のように言葉を続ける。
    「ご覧ください。これが,私の商品の効果というものです。どのような女でも,我慢したり
    耐えたりすることはできません。このようにメロメロにしてしまいます。いかがですかな?」
    「なるほど。大した品だ。しかし,まだよく分からんな。もう少し,よく見せてもらうかな」
     男たちは,美女の更なる痴態を期待して,酒のグラスを煽りニヤニヤと笑いを浮かべた。

    「これは失礼しました。では・・・これでいかがでしょう・・」
     男たちの目に応えて,ボルディンが,後ろからセフィリアの両脚をぐっと開き,その股間を
    純白に輝くパンティごと露わにする。
    「あぁっ! いやぁぁっ!」
     しかし,そう拒絶しながら,太腿を這い回る手に,ビクビクと感じてしまう。
    段々と,太腿の奥に近づく手の動きに,セフィリアは身体を大きく揺すって抵抗するが,
    どうしようもない。
     ついに,その股間を,ボルディンの両手が襲い始める。
     押しつけられた太い指が,パンティに食い込み,その中心を縦に何度もなぞり動く。
    「んううぅぅっ!」
     今まで,何とか堪えていた官能の火が,一気に燃え上がり始める。
     白く細い太腿を引きつらせて,セフィリアは喘いだ。

    「あぁっ,はあっ・・」
     ブラジャーの上から乳首を摘み,開かせた股間を弄び,ボルディンは楽しそうに男たちに
    話しかける。
    「いかがですか。私の商品の素晴らしさが,分かっていただけましたかな? もちろん,直接
    手にとってご賞味なさりたければ,奥に部屋も用意しておりますが? ごゆっくりなされませ
    んか?」
     もとよりそのつもりの男たちには,是非もなかった。
    「ほう・・なるほど。確かに,この品は味見をせねば,見ただけでは分からんからな・・・
    よし,いい味かどうか,じっくりと見定めてやろう。部屋を用意してもらおうか」
    「ありがとうございます」
     交渉は,完全に成立した。

     両手を束ね,ベッドの上方に手錠で固定された美女に,男たちがゆっくりと迫る。
     身動きできない女をベッドで嬲るという期待感は,男たちの欲望に火をつけていた。
    「ふふふっ。今から,この俺が直々に味見をしてやる・・」
     しなやかな美女の肢体に,舌なめずりをする。
     片手でネクタイを外し,服を脱いでセフィリアに挑む。
     腕を上に上げ,下着姿でベッドに横たわるセフィリアは,この上ない美しさだった。
    「いや・・来ないでください・・」
     視線から身を隠すようにピッタリと太腿を閉じ,切なく男たちを見つめるセフィリアに,
    男の1人サラザールが,そのとき思いも寄らない言葉を口にした。
    「哀願する美女を,辱めるのも格別じゃないか・・なあ,セフィリア殿? こんなところで
    会うのも奇遇だが,相変わらず凄い美人ぶりだな・・ゾクゾクするほど,可愛い姿だ・・」
     瞬間,セフィリアの顔が凍りつく。
    「誰も,知らないとでも思ったのかな? ずっと前のことだが,セフィリア殿は覚えてはおら
    んだろう。そのとき,俺はただのつまらん1議員だったからな。しかし,いつか相手を願いた
    い美人の顔は,忘れないのが特技でね。お陰で今日は,今までの分も含めて2倍は楽しめると
    いうものよ・・・ボルディンも最高の獲物を差し出したものだ・・」
    「ほぅ,お嬢ちゃんが,あのセフィリア殿ですか? 噂には聞いておりましたが,何とこれほ
    どまでの美人だったとは。すると,お嬢ちゃんは,あの黒ずくめの制服を着ていたのですかな? 
    何だか想像するだけで,興奮しそうですなぁ」
     ドートンが楽しそうに相づちを打つ。
    「さあ・・今夜は2人で,セフィリアちゃんをたっぷりと可愛がってあげましょうか・・」
     セフィリアに近づく男たちの顔が,ギラギラと一層の好色さを帯びて見える。
     その股間は,天を向く勢いで弓なりの男根が,熱く脈を打っていた。

     ベッドの上のセフィリアに,覆い被さるようにして2人の男がにじり寄る。
    「まずは,ゆっくりと・・・念願の,セフィリア殿のオッパイを触らせてもらおうか・・」
    「や,やめてっ。触らないで!」
    「くくくっ。さぞ無念でしょう? 手錠をつけられては抵抗もできますまい? 抵抗できない
    女が,オッパイをモミモミされるときの顔が,私は大変に好きでしてな・・・さて・・」
     男たちは,左右両方から,ブラジャーに包まれた胸の膨らみに手を伸ばした。
    「うっ・・・・・いや・・」
     大きな手が,ブラジャーの上から胸に触れた瞬間,セフィリアは思わず顔を逸らした。
     柔らかく乳房を包み込んだドートンが,セフィリアの表情を楽しみながらからかう。
    「どうかしましたか? 時の番人ともあろうお方が,こんなもので嫌がってどうします? 
    それとも時の番人というのは,クロノスの宣伝アイドルか何かですかな? 人気モデルとして
    は,確かにピカイチの美貌ですよ・・セフィリアちゃん?」
     じわじわと時間をかけ,テクニックを駆使して女を嬲り,征服する・・・それが,策謀家
    ドートンの女の楽しみ方だった。

    ・・私は,時の番人・・・NO1,セフィリア=アークス・・・
     セフィリアは,自分に言い聞かせるように自覚を取り戻し,男たちのイヤらしい責めに抵抗
    しようとする。
    「クロノスを・・馬鹿にするのは・・やめなさい・許しません・・」
     しかし,そのはかない抵抗こそが男の欲望をそそることに,セフィリアは気づいていない。
     サラザールが,セフィリアの腕を開いて首筋に顔を埋め,舌を這わせながら囁く。
    「ほう,どう許さないというのかな? やってみていいんだよ・・・どうした?・・早くしな
    いと・・・ほら,アイドルのセフィリアちゃんが陵辱されるスタートだ・・」
    「んっ!・・・」
     ペロペロと首筋を舐め上げる温かい舌の感触に,セフィリアが眉根を寄せる。
    「決して大きくはないが,いいオッパイだな,セフィリア。前に思ったとおり,俺好みの素晴
    らしい身体だ。時の番人だとはいっても,身体は女・・・。この身体を好きなようにされて,
    どこまで耐えられるか・・楽しみにしているぞ・・」
     サラザールの片手は,鷲掴みにした胸を揉みしだく。
     ドートンも,包み込んだ胸を,柔らかく揉み始める。
     みるみるうちに,顔を歪めるセフィリア。
     もはや,逃れようのない快楽の責め苦が始まろうとしているのを,セフィリアは悟った。

     両手を,頭の上に束ね縛られた下着姿のセフィリアは,男ならば誰でもゾクゾクするような,
    香り立つ女性美に満ちていた。
     胸元は言うに及ばず,肩の下に覗く脇から二の腕までが,女性として最高のラインを描いて
    いる。美しければ美しいほど,男たちは,汚れた興奮を昂ぶらせていく。
    「腕も肩も・・・そしてこの脇も最高だな,セフィリア。ますます,気に入った・・」
     首筋から腕,肩に舌を這わせ進めるサラザールが,脇を丹念に舐め上げる。
     ドートンは,ブラジャーの頂上にうっすらと浮き上がった小さな突起を,欲望を込めて見つ
    めていた。
     女を,それもこのような美女を無理矢理感じさせていくのは,堪えられない悦楽だった。
    「ふふふ,何だか,ここが堅くなっていますなぁ・・・これは一体,何ですか?」
     その突起を,指の腹でゆっくりと円を描くようになぞる。
     びくっと胸が震え,指から逃げようと動くが,ドートンの指はどこまでもついていき,執拗
    になぞり回す。
    「うっ・・んっ・・」
    「これこれ,これですよ。随分と堅くなって・・この尖りは・・何ですか?」
     ドートンは,顔を背けるセフィリアに,自分の顔をぐっと近づけた。

     乳首を軽く摘む度,眉をくっとひそめるセフィリアの表情は,ドートンの欲情を更に誘う。
    「これですよ,これ。こんなに堅く尖らせて・・・この中がどうなっているのか,見せていた
    だきましょうか・・」
     ブラジャーの片方のカップを,ぐっとたくし上げる。
    「あっ・・」
     思わず声を上げたセフィリアの片方の胸は,薄桃色の乳首まで男の目に曝されていた。
     無遠慮な男の手の平が,丸い乳房を撫で回し,指先で乳首を転がす。
    「綺麗なオッパイが,丸見えになってしまいましたねぇ。白い胸に桃色の乳首・・・。綺麗な
    色をしていらっしゃる。ふふふ,しかし,クロノスのセフィリアともあろう人が,男に弄られ
    たくらいで,ここをこんなに堅くしていいのですかな?」
     セフィリアは答えない。
     横に顔を逸らし,乳首を摘み転がす男たちの蹂躙から耐えようと,目を瞑っている。
     ギュッと結んだ唇。
     媚薬に痺れるセフィリアの,精一杯の抵抗だった。

     サラザールが,手の平を,カップの横から内側に潜り込ませて囁く。
    「どれどれ・・・これか? 本当に堅く尖っているな。これが感じるのか? どうだ?」
     カップの内側で,指先が,こりこりと乳首を摘み転がして淫らに蠢く。
    「ん・・・っ・・・」
     ギュッと結んだ瑞々しい唇が,微妙に震えてくる。
     唇が開いて熱い吐息が,今にも漏れそうだった。
     男たちは,ニヤニヤとセフィリアの半裸な姿を見つめる。
    「それにしても,お美しい・・。どうです? いっそのこと,私の愛人になって本当のアイド
    ルになりませんかな? 水着写真でも出したら,男どもが群がって大売れでしょうなぁ」
    「それとも・・クロノスのジジイ連中に,毎晩こうやって可愛がられる方が好きなのかな?」
    「馬鹿なことを言うのもいい加減にしなさいっ・・私は,そんな女ではありません・・」
     あまりに無礼な言葉に,セフィリアの目つきが鋭く閃いた。
     静かな,怒りに満ちた声で否定する。
     しかし,それすらも,男たちにとっては女の楽しみ方の一つだった。

    「そう,その表情,いいぞ。以前,見ていたときも,そんな顔をしたときがあったな。あのと
    き,この胸元をぐっと開いてやりたくてたまらなかったもんだ・・・こんな風にな」
     サラザールが,もう片方のブラジャーを,ぐいっと横に開く。
     張りのある膨らみが露出し,ツンと尖った乳首が顔を覗かせる。
    「くっ・・・」
     口惜しさと怒りが混じったセフィリアの表情に,サラザールは堪えきれないものを感じた。
    「そして・・胸を開いたら,こんな風にしてやろうと思っていたのを知っていたか?」
     そう言うと,剥き出しにしたその頂上に,舌を這い回らせる。
     敏感な乳首に,温かく軟らかい舌を絡みつかせ,吸いたてる。
     薄桃色の乳首に,ヌラヌラとまとわりつく分厚い舌。
    「う・・・くっ・・卑怯な・・」
     顔を歪めながらも,凛とした雰囲気を漂わせているセフィリアに,男たちの欲情は最高潮を
    迎えようとしていた。

    「おぅおぅ,何と凛々しいお顔でしょうな。そのキリッとしたお顔,いいですなぁ・・・。
    男心を見事にそそりますぞ・・・。でも・・・くくくっ。この,女としての身体がどこまで
    我慢できますか・・」
    「ぁ・・っ・・・」
     もう片方の乳首に,ドートンが吸い付く。
     図にのる男たちの思い通りになるまいと,セフィリアは再び唇をぎゅっと結ぶ。
     しかし,媚薬に痺れる身体は,男たちの舌の愛撫に耐えきれるものではなかった。
     2人の男に,同時に,左右両方の乳首を舐められるのは,想像以上の刺激と快感だった。
     甘美な疼きが腰に伝わり,更なる欲求が狂おしく湧き起こり始める。
    ・・くっ・・・この程度の・・ことで・・・・
     そう自分に言い聞かせるものの,熱を持った身体はじっとりと汗ばみ,込み上げてくる官能
    にシーツを握りしめる。
     太腿をすり合わせ,何とか耐えようとするが,漏れ出る声は堪えきれない。
    「あっ・・はっ・はぁっ・・うん・・っ・・」
    「おやおや,もう,我慢できないのですか? セフィリア殿は,乳首が随分と弱いようですな。
    口ではイヤといいながら,本当はもっとして欲しいんでしょう? まったく・・・イヤらしい
    身体をした女の子ですな」
     身体を押さえつけ,今度は,上半身全体に舌を這い回らせる。
     セフィリアの快楽地獄は,今,やっとその幕を開けたばかりだった。


     ドートンが,セフィリアの下半身に目を向ける。
     ぴったりと脚を閉じながらも,快感に悶えくねる太腿と腰。
     白く上品なパンティが,ドートンの目に魅惑的に映る。
    「ほぅ・・・これはまた,美味そうな・・くくくっ,どれ・・」
    「あっ・・何をっ・・」
     太腿にかけられた手に,秘部への淫らな男の思惑を感じ取り,セフィリアが狼狽した声を上
    げる。
     ドートンは,興奮も露わにニヤニヤと答えた。
    「なぁに・・綺麗なセフィリア殿を,もっと味わいたくなりましてな。美女のココを,好き放
    題に舐め回すのは,まったく堪えられんものでして・・・。まあ,舌責め好きともいいますが
    ね。さて・・セフィリア殿のココは,どんな味がするのですかな・・」
     最後の方は,独白のように呟きつつ,セフィリアの両脚の間に身体を割り込ませる。
    「あぁっ,そ,そんなことっ! 待ってっ! いや,いやっ!」
     悲鳴を上げ,暴れ逃げようとする両脚を,ドートンは押さえ込みにかかる。
     手を繋がれ固定された身体ではどうしようもない。
    「いいではないか。ドートン殿のご希望だ。脚を広げるんだ。気持ちよくしてもらえるぞ」
     サラザールが,唇に含んだ乳首を愛撫しつつ,セフィリアの片脚に手を回して抱え上げる。
     セフィリアの太腿は持ち上げられ,足先は虚しく空を切るばかりだった。

     セフィリアの太腿を掴み上げて左右に押し開き,ドートンはその中心に顔を近づける。
     広げられた股間は,内側から溢れ出す蜜で,可憐な下着をぐっしょりと濡らしていた。
    「あぁ・・・いや・・・」
     羞恥心に頬を紅潮させるセフィリアに,ドートンは満足げに囁く。
    「ふふふ・・・イヤらしい格好ですよ,セフィリア殿。恥ずかしいですかな? 美女の恥ずか
    しがる姿は,いい。そそりますな。やはり,女性はそうでなくてはいけませんぞ・・・。くく
    くっ,しかしセフィリア殿は可愛い。恥ずかしがりながら,もう,こんなに濡らして・・・
    ぐしょぐしょではないですか・・・いい子ですな・・」
     パンティを横にずらすと,セフィリアの秘部が余すところなく剥き出しになる。
    「ほぅ・・・これは・・何と瑞々しい・・。セフィリア殿は,本当に美味しそうですな・・」
     ドートンは,濡れ光る秘部を見つめた後,涎を垂らさんばかりに口をつけ,吸い付いた。

    「ああぁぁーっ!!」
     その瞬間,強い電流を全身に感じたセフィリアが,背中を弓なりにして悲鳴を上げる。
     秘部にべったりと口を覆い被せたドートンは,セフィリアへの欲望を解放する勢いで,花び
    ら全体をべろべろと舐め上げ,溢れる蜜をすする。
    ・・こんなことっ! いやっ,いやあぁっ!・・・
     パンティを剥かれ,その内側を男に舐め回されるなど,到底耐えられるものではなかった。
     しかし,舌技を尽くす男の舌は巧みに動き,セフィリアの性感を次々と探り出していく。
     男の舌がその部分に触れるだけで,背筋に電気が走り,セフィリアの身体はビクンビクンと
    跳ね上がった。
     たとえようもないほどの,強烈な羞恥と快感にセフィリアは狂いそうだった。
    「いやあぁーっ! あっ,あっ,だめっ,だめえぇーーーっ!」
     手錠で繋がれた身体全体をよじって,その責めから逃れようとする。
     しかし,ドートンは,がっちりと抱え込んだ太腿を離さない。
     太腿を掴み,力強く押し開き,ますます強く口を押しつける。
     分厚く温かい男の舌が,秘部をえぐり始めようとしていた。
     熱く軟らかいモノが,泉の中心に,次第に沈み込んでくる。
    「あぁぁぁーーーっ!」
     宙に浮いた長い脚が,激しく嫌がるように動き,セフィリアはついに絶頂を迎えた。

     ドートンの舌責めは執拗だった。
    「いや・・・もう・・・やめて・・」
     息も荒く身体をくねらせ,腰を引き,逃れようとするセフィリアを押さえつけて引き寄せ,
    更に奥まで舌を侵入させる。
    「そう,逃げなくてもよいではないですか。ふふふ。泣くほど感じさせてあげますよ。セフィ
    リア殿のココは・・・まったく,美味ですな。素晴らしい・・夢中になりそうですぞ」
     グネグネと動く男の舌は,どこまでもセフィリアを探り出し,甘い蜜を舐めすする。
    「あっ,あっ!・・あぁんっ!!」
     セフィリアは,収束する暇も与えられず,頭だけでなく上半身全体を左右に激しく振った。
     その上半身は,サラザールの絶え間ない愛撫を受け続けている。乳首への刺激は,淫らな信
    号となって秘部に伝わり,ドートンから受ける舌責めの快楽を増幅させてしまう。
     2人の男の,ねっとりとした舌使いに,身体がとろけそうだった。
     どんなに暴れても逃れられず,舌の濃厚な愛撫を,胸に秘部に受け続け,セフィリアの脚が
    細かく震える。
    ・・だめ・・だめ・・もう・・・・・
     無理矢理に高みに押し上げられていくのが,どうしようもなかった。
    「んうぅぅーーっ!」
     男たちの淫技に耐えられず,セフィリアは,絶頂の快感に唇を噛みしめた。

    「実に美味しゅうございましたぞ,セフィリア殿。しかし・・セフィリア殿は,一体,何回イッ
    てしまったのですか? よほど,ココを舐められるのがお好きと見える・・・」
     セフィリアを見下ろして,ドートンはイヤらしく笑う。
     ねちっこい愛撫で,美女を喘がせ,何度もイカせるなど造作もないことだった。
    「くくくっ。では,サラザール殿にバトンタッチといきましょうか・・・。そうそう,彼は,
    貴女のファンでしたな。もしかしたら,私以上の熱烈な責め方で,たっぷりと満足させてくれ
    るかもしれませんよ・・楽しみですな・・」
    「ふっふっふ・・・勿論です。イヤというほどイカせてやりますよ・・」
     サラザールが,ドートンに応えて言う。
     未だ絶頂の余韻に痺れるセフィリアは,目の前の男が入れ替わるのを,遠い世界のような面
    持ちで見ていた。

     鎖に繋がれた両手首。
     白いシーツの上に横たえた,頭から伸びる長い髪。
     ベッドに突っ伏し,はぁはぁと荒い息をつく美形の女。
     下着姿のまま,全裸には剥いていないものの,それだけに掻き立てられるものをサラザール
    は強く感じていた。腰から折れ曲がるほどの,悩ましい曲線を描くヒップが目を奪う。
    「ついに,この腕に来たか・・」
     サラザールは,満足の笑いを漏らし,うつ伏せになっているセフィリアの膝を立てさせ,腰
    を高く上げさせる。
     脚を軽く広げ,自分の方にヒップを突きだした格好は,実に挑発的だった。
     白いパンティに覆われたヒップラインが,くっきりとサラザールの目の前に浮かび上がる。
     たくし上げられ,ほとんど脱げかけたブラジャーからは,丸い乳房が顔を覗かせている。
     極上の眺めと言えた。
    「あのセフィリア殿の,こんな格好が見られるとはな・・・くくくっ,いい眺めじゃないか」
     今まで,淫らな欲望を抱き続けていた美女の淫らなポーズに,昂ぶりが急激に膨らむ。
     パンティに手をかけ,太腿までぐっと引き下ろす。
    「あっ・・・」
     形の良い丸いヒップが露わになり,その奥に今まで秘められていた女の部分が,完全に剥き
    出しになる。
     サラザールは,熱い視線をその中心に注ぎ込んだ。

     たまらないほどの艶めかしい眺めに満足しつつ,サラザールは,セフィリアの太腿を抱え込
    むと左右に大きく開く。
     セフィリアの中心は,十分すぎるほど濡れ光り,男の欲情を誘っていた。
    「いや・・こんなの・・・やめて・ください・・・」
     いくら時の番人といえど,セフィリアは女であった。
     四つん這いで,男に向かって脚を広げるなどという淫らなポーズをとらされ,羞恥心に目も
    くらむ思いだった。
    「セフィリア殿が,どれだけの武術の達人かは知らんが,所詮は女よ・・・恥ずかしいだろ?
    そして・・その恥ずかしいことをされれば,感じてしまうのが女・・・。ふふふっ。こんな,
    素晴らしい身体をしているんだ。男に捕まれば,当然,こうなる・・」
     サラザールの低い声がおさまると同時に,堅く尖った舌先が花びらを掻き分け,ヌルヌルと
    侵入してきた。
    「くぅぅっ・・・」
     声にならない息を漏らし,セフィリアは首を振って身悶えた。

    「あ・・うっ・・ん・・っ・・」
     尖らせた舌が,秘部にヌルッと差し込まれ,甘い蜜を掻き出そうと動く。
     サラザールは,セフィリアの脚をますます大きく広げ,そのヒップに顔を埋め,むしゃぶり
    ついていた。
     この美しいセフィリアを手にかけ,思うさま淫らに汚すことがサラザールの願望だった。
     舌で奥深く掻き混ぜ,際限なく溢れる蜜をすする。
     身体の敏感な部分を掻き回される感覚に,セフィリアは震えた。
    「うぅっ!」
     不意に,ビリビリッとした電気が腰を包む。
    「ほぅ,綺麗な顔をして,やはりセフィリアもココが感じるか? たまらんだろう? では,
    ここを集中的に舐めてやろう。ウブなセフィリア殿には刺激が強すぎるかもしれんがな・・」
     サラザールの舌は,最も敏感な芽を捉えていた。
     今まで抑えてきた邪悪な欲望は,セフィリアを狂わせることに解放されようとしていた。

    「あっ,あっ,だめっ,そんなところっ・・しないでっ! あっ!」
     セフィリアの抗う声に構わず,その膨らみの周囲をグルグルとなぞり,突つく。
     舌の動きに合わせて,ひくひくとセフィリアの腰が動く。
    「い,いやっ・・くぅんっ!・・あぁっ!」
    「感じるか? 凄く感じるだろ? わかっているんだよ。女の身体のことはな・・ほら・・」
     秘部は,もうすっかりグチャグチャだった。
     サラザールは,ぷっくりと膨らんでいる芽に舌を這わし,強く押しつけて絡みつかせる。
     小さな芽は,舌先によって根元から押し上げられ,何度も上下左右に転がされる。
    「はっ・・あっ・・」
     セフィリアの声が小さく,しかし鋭く,断続的に漏れる。
     四つん這いの手は,息も絶え絶えにシーツを掴み,腰と太腿がビクン,ビクンと動く。
    「ふふふっ。ココを舐められるのはイイだろ・・・。では,強く吸われたらどうなるかな?」
    「くうぅぅっ!!」
     唇に包まれたかと思うと,強くその部分に吸い付かれるのを,セフィリアは感じた。
    ・・こ,こんなことっ!・・・
     セフィリアには,強烈すぎる快感だった。
     太腿がガクガクと震える。
    「んうぅ!・・・・っ・・んっ・・」
     全身を硬直させ,セフィリアは一気に昇り詰めた。

    「はぁっ・・はっ・・」
     強烈すぎる快感の波は,容易には退かず,セフィリアの身体を駆け巡っている。
     ピクピクと小さく痙攣するセフィリアを見下ろし,サラザールはナイフを取り出した。
    「邪魔なものは,取ってしまおうか・・。俺のモノにしてやる・・・」
     パンティの端,片方の腰の布に刃を当てると,スッと裂ける。
     あっという間に,パンティは腰から抜け落ち,片脚の太腿に丸く小さく絡まった。
    ・・いよいよだな。セフィリア・・・犯ってやるよ・・・
     サラザールは自分のペニスを握りしめた。
     これ以上はないほど膨張し,堅くそそり立つペニスを,セフィリアの秘部に狙いを付ける。
    「随分と苦しそうだな。早く欲しいんだろう? トドメをさして楽にしてやろう・・」
     サラザールは,セフィリアの腰を掴んだ。

    「!!」
     突然,セフィリアの全身に緊張が走り,身体が大きく前に跳ねる。
     開いた唇は,酸欠になったかのように,声にならない叫びのような息を吐く。
    「くくくっ・・凄いだろ? コイツが男というものだ・・」
     サラザールの先端は,セフィリアの秘部を割り,中に潜り込もうとしていた。
     長時間,嬲りものにされた女のそこは,窮屈な部分にも関わらず,サラザールの男根をゆっ
    くり,抵抗なく飲み込んでいく。
    「どうだ,男の味は? すぐにたまらなくなるからな。ほら,根元までくれてやる・・」
    「あっ・・くっ・・あぁあっ」
     セフィリアは答えられない。
     バックで犯されながら,逃げるように腕を前に伸ばし,耐えきれずシーツを掻きむしる。

     サラザールの腰が柔らかなヒップに密着する。
     その男根は,セフィリアをいっぱいに押し広げ,根元まで完全に侵入を果たしていた。
    「おぉぅ・・・いい気持ちだ・・」
     想像以上の快感に,サラザールは呻いた。
     奥まで埋め込んだペニスから,セフィリアの熱い体温とヌメりが心地よく伝わってくる。
     ゆっくりと腰を動かすと,ヌルヌルとした感触がペニスを包み込む。
     とろける気持ちよさだった。
    「これは・・・たまらんな・・」
     ペニスを埋め込まれ,悶え喘ぐセフィリアを見下ろし,サラザールは呟く。
    「セフィリア殿・・・美人なだけでなく,身体の味も素晴らしいものだな・・。最高に気に
    入ったぞ。あとは,存分に楽しませてもらうとしようか・・・」
     細い腰を後ろから掴み,引き寄せ,サラザールは,本格的にセフィリアを犯し始めた。

    「んぅっっ!・・つ・っ・・んっ!・・」
     セフィリアの,絞り出すような高い声が部屋に響く。
     1回1回,力強く打ち込むサラザールの身体を受けとめる度に,セフィリアの身体は,大き
    く前に揺れる。
     引き抜かれては,何度も深々と貫いてくる男根の存在感は,圧倒的だった。
     セフィリアは,自分の身体が,男に支配され屈服させられようとしていることを,理屈では
    なく,肌を通した直接的な実感として思い知らされていた。
     気持ちいいという表現では足りない,異常な感覚がセフィリアを襲っていた。
    ・・こんなのっ!・・気がっ・・狂いそうっっ!・・・
     歯を食いしばろうとしても,身体の抑えは既に効かない。
    「う,うっ!・・・うっ! いやっ!」
     自分の中に,押し入って来る男根の衝撃に声を漏らしながら,たとえようもないほどの快美
    感が込み上げてくるのをセフィリアは感じた。

    「なかなかの,乱れようじゃないか・・。セフィリア殿の乱れる姿は,いつか見てみたいと
    思っていたが・・・想像以上の興奮モノだな」
     サラザールは,魅惑的なヒップを引き寄せ,今までセフィリアに対して抱いてきた欲望を
    ペニスに込めて,その甘美な身体を存分に責め味わう。
     正面の壁に張られた大きな鏡には,男の欲望に汚されながら,突き込まれる1回1回にたま
    らない声を上げるセフィリアの姿が,美しく写し出されている。
     肘を突いた四つん這いの姿に,2つの乳房が揺れているのが淫らだった。
    「前を見てみるといい。セフィリア殿の美しい姿が,よく見えるぞ・・」
     サラザールの声に,セフィリアが上気した顔を上げた。
     ゾクッとするくらい,色気のある顔だった。

    「こ,こんな・・・」
     それは,セフィリアが,今まで見たこともない淫らな自分の姿だった。
     突き上げたヒップを男が掴み,腰を密着させている。
     羞恥も露わに身体をくねらせ,顔を背けようとしたセフィリアに,サラザールが背中から
    覆い被さる。
     片腕で身体を支え,もう片手をセフィリアの顎に回し,強引に鏡を向かせる。
    「自分がどんな姿で,犯されているのか・・・よく見えるだろう? どうだ? うっとりする
    ほど綺麗じゃないか・・」
     そう言う間も,サラザールの腰はセフィリアに密着したまま,ぐりぐりと蠢いている。
    「あ,ああっ! い・・いやっ!・・・」
    「ほら,突かれるだけでなく,こういう動きもいいだろ? どうだ? 俺の目を見て答えろ」
     抗しきれず,鏡越しに,睫毛の長い切れ長の目がサラザールを見上げる。
     何かを訴えるような,濡れた瞳が色気を醸しだし,男の欲情を強くそそる。

    「色っぽいぞ・・。この姿・・・最高じゃないか・・・」
    「あぅ・・っ・・・・」
     セフィリアの首筋に埋められたサラザールの顔が,耳朶を咥え内側まで舐め回す。
     顎を離れた手が,乳房を包む。
    「はぁ・・っ・・・」
     大きく喘ぐセフィリアのヒップの上を,密着した男の腰がぐりぐりと動き,その奥で,逞
    しい男根がセフィリアの熱く熔けた身体を掻き回している。
     サラザールの責めに,敏感に反応して乱れるセフィリアの姿は,ドートンをも駆り立てた。
    「ちょっと・・我慢できませんな,これは。私も,少しだけ参加させてもらいますぞ・・」
     ドートンの手が,四つん這いの乳首を摘む。
     脇を舐め,太腿の内側を手が這う。
    「あ,あ・・だめ・・だめ・・・」
     感じすぎて抵抗することもできず,たた,うわごとのように繰り返す,セフィリアの身体を
    2人の男たちの舌と手が這い回る。

     太腿を手が這い上がっていく。
    「だ,だめ・・・やめて・・・」
    「何が,だめなのかな? もしかして,ここかな? いや・・やはりここかな?」
     嘲笑うかのように動き回る指は,セフィリアをいっぱいに広げて深々と刺さっている男根の
    周囲を這い回り,ついに小さな芽を摘み出した。
    「あ,あっ! ああっ!・・」
     悲鳴を上げ,最も敏感なところを探られる刺激にビクン,ビクンと反応する身体を押さえ
    つけ,なおも男たちの愛撫は続く。
     セフィリアの意識は,極限に達しようとしていた。

     サラザールは,背中に舌を這わせながら,鏡に写るセフィリアの姿を見つめていた。
     両手を拘束された美しい女が,2人の男の濃厚な愛撫を受けて,身を震わせている。
     陥落寸前だった。
    「・・どうだ・・感じすぎて反抗もできないだろう? では・・そろそろ,その身体で,この
    俺を満足させてもらおうか・・」
     ガチガチのペニスを先端まで引き抜き,次いで力強くセフィリアの身体を貫く。
     続けざまに,大きな動きでセフィリアを犯す。
    「あああっ! いやっ! いやああっ!」
     セフィリアの内部で暴れている,男の熱い塊。
     とても,耐えることなどできなかった。
     セフィリアは,身体を激しく跳ねさせながら,ペニスの責めから何とか逃れようとする。
     サラザールは,そんなセフィリアの細い腰を引き寄せ,その秘部を深々と何度もえぐる。
    「ほら,ほら・・・どうだ。感じるだろ・・・たっぷり味わえよ・・」
     激しく,絶え間なく続く淫らなペニスの責めを受け,セフィリアの精神は限界に達した。

    「いやああぁぁ・・・・も,もう・・・・」
     快感が極限に達したセフィリアの頬を,ツーッと涙がつたう。
     長い髪を振り乱し,泣き声を上げて悶える。
    「泣くほどイイのか? まだまだ,激しくなるぞ。ほら,凄いだろ? イキそうだろ?」
     肘をつき,ヒップを高く突きだした甘美な身体を,サラザールは力を込めて責め立てる。
     色っぽくすすり泣き続けるセフィリアを,サラザールは夢中になって貪り犯す。
    「ああぁぁぁーーーっ!」
     ついに,セフィリアは,腰をガクガクと揺らして絶頂に達した。
     その瞬間,身体の奥で,ギュッ・・とサラザールのペニスを締め付ける。
    「うぅっ・・・」
     サラザールも,快感の頂点だった。
    「いくぞ。中に出してやるぞ・・そら!」
     最後に突き込んだその奥深く子宮口で,サラザールは,ペニスをドクドクと激しく脈打たせ
    ながら,欲望のほとばしりを放った。

     強烈な絶頂だった。
    「は・・あ・んっ・・・」
     ピクピクと全身を痙攣させ,快楽の余韻に浸っているセフィリアに,サラザールは満足の
    声を漏らした。
    「よかったぞ・・・セフィリア殿。また後で可愛がってやろうな・・。さて・・・お待たせ
    しましたな,ドートン殿。最初を譲ってくださり,ありがとうございます」
    「なあに・・・恐らく,私の方がしつこくて長いですからな。いいっていうことですよ・・」
     ドートンがニヤリと笑った。

     かま首をもたげ,血管を浮き立たせたペニスを見せつけ,ドートンがセフィリアに迫る。
    「どれ,今度は,私も味見をさせてもらいましょうか。セフィリア殿・・」
    「い,いや・・・。来ないで・・・」
     手錠をガチャガチャ鳴らし,逃げようとするセフィリアの細い足首を掴み引き寄せる。
    「さて,セフィリア殿。今度は私と,たっぷりと愛し合いましょうか・・」
     綺麗な脚を肩にかけ,セフィリアの身体にのしかかっていきながら,ゆっくりと,いきり立
    つペニスを楔のように突き立てる。
    「ああっ!・・・く・くくぅっ・・・」
     細い身体は,白い顎と背中を同時に大きく仰け反らせ,ドートンを受け容れさせられていく。
     熱が醒めぬ女の身体は,男に犯される歓びに再び燃え上がり始めようとしていた。

    「あっ・・はっ・・・んんぅっっ!」
     数え切れないほどイカされ,女の快感を刺激され続けるセフィリアは,ペニスの先端の侵入
    にビクンと腰を動かし,埋め込まれていきながら細かく身体を痙攣させる。
     熱く強引な男の侵入に,伏せた長い睫毛がふるふると震える。
     ドートンは,そんなセフィリアの顔を見つめながらニヤニヤとする。
    「そんなに感じるのですか。まだ,先端しか入れていないというのに,そんなことで私のセッ
    クスに耐えられますかな? ふふふっ,時の番人とはいっても,全く可愛いものですな。ほら,
    完全に根元まで入れますぞ・・」
     セフィリアの腰を固定し,ペニスをずぶずぶと奥深く埋め込んでいく。
    「あ!・・くくっ・・はあっ!・・」
     セフィリアの身体が,のたうち跳ねる。
     しかし,その下半身には,ドートンの男根が深々と突き刺さっていた。

    「あっ・・くっ・かはっ・・・・」
     ドートンは,腰を動かしていない。
     しかし,太い杭を,体内に打ち込まれたセフィリアの身体には,そのことがかえって苦し
    みとなっていた。
    「ふふふっ。何だか辛そうですが,どうかしましたかな?」
     ドートンの楽しそうな声が,セフィリアには恨めしく響く。
     いっそのこと,激しく犯される方がよかった。
     このように,女の官能を引きずり出され,生殺しにされている状態は,セフィリアにとっ
    て最悪だった。思わず,快感を求めて腰がくねりそうだった。
    ・・だめ・・・いけない・・こんな卑劣な男の思い通りになど・・・
     脂汗が,じっとりと滲んでくる。首を左右に振って,狂おしい欲求に耐えようとする。
     求めるものが与えられず,セフィリアの全身の性感は,高められるだけ高まっていく。
     ほんの些細な刺激にさえ,反応してしまいそうなほど,肌がぴりぴりしてくる。
     セフィリアの全身は,異常なまでの感じ方を呈していた。

     ドートンには,その様子が手に取るようにわかる。
     こうして,自分の気に入った女性を辱めるのがドートンのやり方なのだった。
     女性が,清らかであるほど可憐であるほど,ドートンの欲望の炎には油が注がれていく。
    「私のモノが,とうとう根元まで貴女の中に入ってしまいましたな・・・。感じるでしょう?
     気が狂いそうでしょう? ふふふ,男が欲しくて欲しくて苦しいと,顔に書いてありますよ
    ・・・違いますか,セフィリア殿?」
    「ち,違う・・んっ・・そんなこと・っ・・」
    「そんなことを言いながら,ご自分の身体が,実はどんなに男を欲しがって誘っているのか・
    ・・お分かりですかな? 少し分からせてあげましょうか・・」
     ドートンは,セフィリアの身体に手を回し,さっきから尖ったままの乳首に吸い付いた。
    「ううぅっ!!」
     ビクンと大きく身体が跳ね上がる。
     その身体を抱きしめ,顔を埋めるドートンの舌は,容赦なく女の官能を責め立てる。
     乳首を転がすねっとりとした舌は,腰にまで響くびりびりとした快感となり,子宮にまで
    届いたドートンのペニスを,更に奥まで咥え込もうとする衝動が広がってくる。
     しかし,それだけではない。強い快感に身体を跳ね上げ,くねらせるその弾みで,セフィ
    リアの秘部は,ドートンの太いペニスを,何度も擦り上げてしまっていた。
     腰の動きとともに,自分をいっぱいに広げたペニスを動かしてしまったセフィリアの秘部。
    「ああああっ!!」
     強烈な摩擦感と抵抗感に,セフィリアは悲鳴を上げ,瞬く間に軽い絶頂に達した。

     ドートンは,セフィリアの乳首を美味そうに舐めながら,楽しそうに囁く。
    「私のコイツの味は,どうです? たまらんでしょう? ふふふっ。少しは,お分かりです
    かな? どうです・・・ご自分から,もっともっと腰を動かして求めてもいいのですよ?」 
    「はっ・・はあっ・・そんな・・イヤらしいことを・・よくも・・・」
     言葉だけは強がりつつも,乳首をユラユラと這う舌に,際限なく身体が甘く疼く。
     呼吸を荒げ,我慢を続ける身体は,全身の震えをきたしていた。
    「おやおや? 何だか身体が震えてますよ。我慢は毒ですぞ。ところで,セフィリア殿?」
     ドートンが,セフィリアの耳に顔を近づける。
    「さっきから,私のコイツを,キュッキュッと強く締め付けているのはなぜですかな? 本
    当は,イヤらしいことを望んでいる証拠ではありませんかな? ほら・・・どうです?」
    「な,何を・・・ん・・っ・・だめ・・っ」
     言葉は続かない。
     ドートンの言葉とともに,秘部の奥でピクピクと動く,堅く大きな怒張。
     はっとしたように反応し,その強張りを強く締め付けてセフィリアは喘いだ。

     ドートンの,焦らすような言葉責めは続く。
    「私のモノが,ピクピクしているのが分かりますかな? コイツが,早くセフィリア殿を犯
    したくて,ウズウズしているんですよ・・・。ご希望なら,すぐにでもセフィリア殿を狂わ
    せて差し上げますよ。いかがですかな? コイツが欲しくてたまらんでしょう? そら・・
    ・こんな風に,動かしてあげましょうか?」
     セフィリアの身体からペニスを引き抜き,ぐぐっと突き上げる。
    「んう!! く,くく・・・っ・・」
     ドロドロに熔け,シーツを濡らすほど蜜を溢れ滴らせた秘部には,強い衝撃だった。
     背中を弓なりに反らせながら,セフィリアは何とか声を飲み込む。
    「け,汚らわしい・・。そんな・イヤらしいことをするのは・・もう・
    やめてください・・」

     精一杯の抵抗だった。

     そんなセフィリアに,ドートンは,非常にゆっくりとした軽い律動を送り込み始める。
    「そうですか? しかし,手錠に繋がれていては,どうしようもないですな。無駄な抵抗は
    やめて,一緒に楽しむとしませんかな? こんなにイイ身体をしているではありませんか・・」
    「くくっ・・うっ・馬鹿な・・ことをっ・・あっ・・」
     しかし,瞳は潤み,頬を赤く火照らせた表情は,どれだけ感じているのかを示しているよ
    うなものだった。
    「その強がりが無駄だと言うのですよ・・・。ほら・・」
     首筋に舌を這わせながら,ゆっくりと腰を入れる。
     秘部を圧迫しながら入っていくペニスの責めに,セフィリアは身体をビクビクと反応させる。
    「い,いやっ・・・・・動かないで・・・」
    「ふふふ・・・この遅さは,生殺しでしょう? 欲しいと言うまで続きますよ・・ほら・・」
    「あ,ああっ・・それ以上・・・しないで・・・」
     じわじわと,嬲るように繰り返される淫らな律動は,女の性感を強制的に昂ぶらせ,セフィ
    リアに我慢することを片時も許さない。しかし,決して満足させることもない。
     セフィリアは,快感と焦燥に歯を食いしばった。
    「ほらほら,欲しいと言うまで,延々とこのまま続きますぞ・・・いいのですかな?」
    「ああっ!」
     柔らかな秘部の狭間に,隆々とした男の太く長い茎が沈み込むと,宙に浮いた脚が,ブル
    ブルと震える。
     ドートンの突き込みに,セフィリアが,白い喉を仰け反らせる。
     たまらず,白く細い腰が,悩ましく前後にくねる。
     秘部にゆるゆると入ってくるペニスを迎え,より深く咥え込もうとする動きだった。
     ドートンは見逃さなかった。

    「ふふふ,全くセフィリア殿はいい子ですな・・・。自分から腰を振るほど,そんなに,私
    のモノが欲しいのですか? こんなに濡らして・・では,ご希望にお応えして,遠慮するこ
    となくいかせてもらいましょうか・・」
     セフィリアの脚を大きく広げ,その膝を,ドートンが左右についた両腕に引っかける。
     大きく広げたM字を描くような脚にする。
     脚を大きく広げ,秘部まで曝している格好に耐えられず,セフィリアは顔を逸らす。
     ドートンは,そんなセフィリアを楽しみながら,腰をいっぱいに引き,力強く突き上げた。
    「い,いやあぁぁぁ!」
     セフィリアが,大きな悲鳴を上げる。
     猛々しいペニスが,勢いよくその先端まで引き抜かれては,一気に奥まで秘部を犯す。
     今まで,高められるだけ高められた性感が,一気に弾けるほどの凄まじい快楽だった。
    「ふふ・・・どうですか? 凄いでしょう? 約束通り,狂わせてあげますよ・・」
     ドートンは,愉悦に歪んだ顔をセフィリアに向けた。

     セフィリアは,男に汚される恥辱に身体を震わせながらも,その快感を堪えきれない。
    「ううっ!・・・ああっ・・い,いやっ」
     ドートンが,腰を突き上げるのに合わせて,高く切ない声が漏れてくる。
     芯の部分までえぐるような,大きく力のこもった動きが,セフィリアを翻弄していた。
     ドートンは,自分の動きに,セフィリアが悶えるのを楽しんでいた。
    「思った通りでしたな。イヤだなんて言いながら,本当は,早くコイツを入れて欲しかった
    のでしょう? 澄ました綺麗な顔をして,早く犯されたくてたまらなかったのですな?」 
    「あっ・・ああんっ・・違う・・違うっ・・・・」
    「ふふふっ。隠したって無駄ですよ・・・。その証拠に,ほら・・・聞こえますかな? こ
    んなに身体は歓んでいますぞ・・」
     ドートンのペニスが,セフィリアの中から引き出され,再び奥まで突き込まれる度に,ク
    チュクチュという音が部屋に響く。
    「んっ!・・・くうっ!・・んんっ!・・」
     透明感のある澄み通った綺麗な声が,ドートンの興奮を昂ぶらせていく。
    「時の番人なんかやっていたのでは,欲求不満も溜まるばかりで,解消することもできんで
    しょう? 私の愛人になれば,毎日こうして抱いて差し上げますよ・・」
     延々と続く,ドートンの言葉責め。
     セフィリアは,官能の淵に追い詰められていた。

    「わかりますかな? コイツのよさが。女の身体が,コイツの味を覚えたら病みつきですよ
    ・・。ほら,ほら・・感じると言ってごらんなさい・・」
    「だ,誰が,そんな・・ことをっ・・あっ,んうぅっ!」
     言葉とは裏腹に,セフィリアの,汗にまみれた全身が悩ましくのたうつ。
     ドートンの,熱くたぎったモノに深々と貫かれ,その身体は歓喜の悲鳴を上げ続ける。
     切羽詰まった,嗚咽混じりの切ない声は,セフィリアの官能の昂ぶりを示していた。
    「それにしては,随分と,イイ声で鳴いてくれますな。ふふふっ,その綺麗な声に,ますま
    す男の股間が奮い立つというものですよ。どれ・・乳首も一緒に可愛がってあげましょうか」
     チュッチュッと乳首に吸い付いた唇の奥で,舌を乳首に絡ませる。
     その下半身では,焼けるように熱い男根が,あたかも生き物のようにセフィリアの身体を
    支配し,暴れ回っている。
    「ほれほれ,どうですかな?・・・イイでしょう? 正直にイイと言ってはどうです?」
    「はうぅっっ・・・んっ・・」
     気が遠くなるほどの快感だった。
     手錠に繋がれたセフィリアの手が,ベッドのシーツを固く握りしめた。


    「あ,あ・・・」
     美しい脚を大きく広げられ,その中心に灼熱の欲望を突き込まれるセフィリアは,絶頂が
    近いことを感じ取っていた。
     宙を泳ぐ,セフィリアの足の指が反り返る。
     そんなイキそうなセフィリアの姿に,ドートンは,急激に快感が高まっていくのを感じた。
    「そろそろ,私もいきますぞ・・・うっ・・・」
     ドートンは,熱い高ぶりを出し尽くす最後の最後まで,セフィリアの身体を味わおうと,
    奥まで届けとばかりに体重をかけて強く突き入れる。
    「いや,いやっ・・また・・ああぁぁーーーっ!」
     再び身体を汚される予感も束の間,身体の奥で猛々しくたぎるペニスが,これまでになく
    大きく膨張するのを感じる。
     瞬間,ビクッ,ビクッと痙攣するように動くペニスに,セフィリアも昇り詰める。
    ・・あぁ・・また,身体の中に・・・・
     熱い高まりを,身体の奥に吐き出されたことを感じ,セフィリアの身体が,ビクビクッと
    痙攣する。身体の奥に放出されるものを,最後の一滴まで搾り取ろうとするかのように,その
    秘部は,ドートンのペニスを強く締め付ける。
     脚がピーンと美しく伸びる。
    「あ,も,もう・・・んうぅぅっ!! あああぁぁぁぁーーー!! 」
     汗に美しく濡れ光らせた裸身を反らせ,セフィリアもまた数度目の絶頂に達した。


   数時間後。
   2人の政治家たちの欲望から,やっと解放されたセフィリアは,バスルームにいた。
   バスルームとはいえ,豪華ホテルの大浴場といっても過言ではない湯煙の中,セフィリアの喘ぎ声が
  こだまする。
  「今度は,そこに手を突いて,尻をこっちに向けるんだ・・」
   男の命令に,湯の中のセフィリアは,大人しく風呂場の縁に手を突き,尻を突き出す。
   すかさず,別の男が,そのヒップを撫で回し,顔を埋める。
   前からも,また別の男が,開かれた股間に顔を埋めてくる。
   男たちは,ボルディンとその部下たちであった。

  「くくくっ。いいケツしてるじゃねぇかよ。じっとしてろよ」
    「うっ・・・あ,あ・・駄目です・・」
   股間のそこら中を這い回る舌の動きに,セフィリアの背中が伸び,いやいやをするように上体が揺れる。
  「悩ましい声を出すようになったものだな。来週には,大事なお客が来るんだ。お前には,たっぷりと
  相手をしてもらうつもりだ。それまでに,お客好みの身体になってもらうからな・・」
   大事なお客とは,麻薬組織の大物に違いなかった。
   後ろから,秘部に,アヌスに潜り込んでくる尖った舌に喘ぎつつ,セフィリアは考える。
   このまま,ボルディンに気に入られれば,来週には麻薬組織の大物に会うことができる。
   上手くいけば,トップの顔を見ることも可能だ。
    ・・今度こそ・・
   密かな決意を胸に秘めるセフィリアのヒップを,ボルディンの両手が撫で回す。
  「確かにイイ尻だ。ふるいつきたくなるようだな・・」
   次いで,ボルディンのいきり立った怒張が,秘部を割り身体の中に沈み込んでくる。
    「うぅっ・・あぁん・・っ・・」
   魅力的なヒップを掴み,激しく前後に揺するボルディンに,セフィリアは,艶っぽい女の声を上げて
  応える。
   その瞳は,焦点は定まらず,恍惚とした色さえ浮かべていた。

  「さっきは,随分と気分を出していたな? あの政治家たちのは,そんなによかったか?」
   ボルディンに続いて,今度は2人の男たちが,卑猥な言葉を投げかけながら,セフィリアを間に挟ん
  で身体を重ねてくる。
   後ろから,前から,男たちの堅いペニスが,セフィリアの身体をこじ開け入ってくる。
  「これはよ・・・気絶するほどイイっていうぜ。この味も教えといてやるよ・・」
    「あっ,あっ・・・ああぁぁんっ・・・」
   同時に2人の男に,身体を犯される感覚は,今まで味わったことがないものだった。
   男たちが前後から腰を動かし始めると,セフィリアは息も絶え絶えに,その裸身をくねらせ始める。
   この上ないほど淫らで,またこの上ないほど美しい姿だった。

   再び四つん這いで,前後の口にペニスを同時に突き込まれるセフィリアは,下になった男からは,
  乳首を摘まれ,舐め転がされ,失神寸前に追い込まれていた。
   ボルディンが,その正面に近づき,股間の昂ぶりを眼前に見せつける。
  「ご褒美をやろう・・・コイツを咥えるんだ・・」
   上気して潤んだ目でボルディンを見つめたセフィリアは,切れ長の瞳を閉じると,ピクピクと脈を
  打ち,堅く反り返った男根に,ピンク色の舌を突き出した。
  ゴクッ・・・
   セフィリアの白い喉が上下に動き,唇いっぱいに呑み込んだ太い男根に舌を這わせる。
  「そうだ・・・上手だぞ。3つの口全部に,コイツを咥え込んだ気分はどうだ・・」
    ・・くっ!・・・
   その手刀を閃かせる衝動に駆られながら,セフィリアはその拳を懸命に握りしめる。
   セフィリアの胸に,決して忘れることのできない,前回の苦い思い出が去来する。
   あのとき,セフィリアは麻薬組織の重要人物を,発作的に斬ってしまったのだった。
    ・・後悔はしていない・・
   けれど,その後の捜査の進展が難航したことは,紛れもない事実だった。
    ・・今度こそ・・
   セフィリアは,固く決心する。
   そのためにも,今はこの男たちを消すことはできないことだった。

   セフィリアに,媚薬の痺れは,もうない。
   男たちも,そのことは十分に承知している。
   セフィリアを,ただの女と思いこむ彼等は,自分たちの手に堕ちたものと考えていた。
   政治家の2人も,その点では同じだった。時の番人と知っても,その卓越した戦闘力や,危険性
  までは,全く認識していなかった。
   それどころか,他の女と同じく,セックス漬けにしてやったとばかりに意気揚々と帰路に就いた
  のだった。
   だから,ボルディンに,そのことをわざわざ教えて,女の値をつり上げてしまうことはするはず
  もなかった。時の番人と知れば,利にさといボルディンは何やかにやと言い出すだろう。
   時の番人を手に入れた値打ちは,それほど計り知れないものだった。
   男たちは,これからもセフィリアを性の奴隷として,ボルディンに要求するつもりだった。
   しかし・・・その機会は二度と訪れることはない。
   翌日には,目が覚めぬ身体になっているだろうことは,セフィリアだけが知ることだった。

   間もなく,男たちは快感の高まりとともに,その欲望の飛沫を存分に放つ。
   セフィリアもまた,その飛沫に汚されながら激しく昇り詰め,男の身体に崩れ落ちる。
   今日ある命が,明日はないことに男たちは気づくわけもなく,セフィリアの身体にただひたすら
  狂喜する。
   セフィリアの使命は,やっと解決に向けて少しずつ進み始めていた。

             終 動画 アダルト動画 ライブチャット